nubia(ヌビア)のゲーミングスマートフォンブランドREDMAGICが、中国で新型「REDMAGIC 12 Pro+(中国名:红魔12Pro+)」を発表しました。第6世代Snapdragon 8 Elite Extreme(第六代骁龙8超级至尊版)に独自のゲーミングチップ「红芯R5」を組み合わせ、185Hz表示に対応した6.85インチの画面、8400mAhのバッテリー、水冷と空冷ファンを組み合わせた冷却システムを備えます。中国の公式ストアでの価格は6999元からです。日本での発売は、執筆時点では発表されていません。

REDMAGIC 12 Pro+の概要|価格とメモリ構成
REDMAGIC 12 Pro+は、REDMAGICのスマートフォンの最上位にあたるモデルで、前モデル「REDMAGIC 11 Pro+(红魔11Pro+)」の後継機です。中国の公式ストア(红魔官方商城)では、メモリとストレージの組み合わせが3種類用意されています。
| メモリ/ストレージ | 中国での価格 |
|---|---|
| 12GB/256GB | 6999元 |
| 16GB/512GB | 7999元 |
| 16GB/1TB | 8999元 |
公式ストアに掲載されているカラーは「氘锋透明银翼(シルバー系)」と「氘锋透明暗夜(ダーク系)」の2色です。どちらも背面の一部が透けて見えるデザインで、ゲーミングスマートフォンらしいメカニカルな外観に仕上がっています。
デザイン・ディスプレイ|パンチホールのない185Hz画面
ディスプレイは6.85インチの1.5K有機ELで、リフレッシュレートは最大185Hzです。前モデルの144Hzから大きく引き上げられました。フロントカメラを画面の下に配置した画面内カメラを採用しているため、画面にパンチホールやノッチがありません。ベゼル(縁)の幅は0.96mm、画面占有率は96.3%です(前モデルは95.3%)。
画面の発光材料には新しい「X11」を使い、表示専用のチップ「G1」も新たに搭載しています。タッチ操作は、全体のタッチサンプリングレートが500Hz、瞬間的なタッチサンプリングレートが5000Hzで、前モデル(360Hz/3000Hz)から向上しました。本体側面には、ゲームで使える最大700Hzのタッチ式ショルダートリガーも備えます。

本体サイズは163.03×75.96×8.55mm、重さは223gです。前モデル(163.82×76.54×8.9mm、230g)より薄く、軽くなっています。バッテリー容量が増えたうえで本体が小さく軽くなっている点は、今回の大きな改良点です。
REDMAGIC 12 Pro+のスペック
| 項目 | REDMAGIC 12 Pro+ | REDMAGIC 11 Pro+(前モデル) |
|---|---|---|
| チップセット | 第6世代Snapdragon 8 Elite Extreme | 第5世代Snapdragon 8 Elite |
| ゲーミングチップ | 红芯R5 | 红芯R4 |
| ディスプレイ | 6.85インチ 1.5K、最大185Hz | 6.85インチ 1.5K、最大144Hz |
| 画面占有率 | 96.3% | 95.3% |
| タッチサンプリングレート | 500Hz(瞬間5000Hz) | 360Hz(瞬間3000Hz) |
| バッテリー | 8400mAh(標準容量) | 7500mAh |
| 充電 | 有線120W、ワイヤレス80W、バイパス充電対応 | 有線120W、ワイヤレス80W、バイパス充電対応 |
| 背面カメラ | 5000万画素(メイン)+5000万画素(超広角) | 5000万画素(メイン)+5000万画素(超広角) |
| フロントカメラ | 1600万画素(画面内) | 1600万画素 |
| スピーカー | デュアル1115E(左右対称) | 1015+1115E |
| 防水・防塵 | IP68/IP69 | — |
| その他 | NFC、赤外線リモコン、Wi-Fi 7 | NFC、赤外線リモコン |
| サイズ/重さ | 163.03×75.96×8.55mm/223g | 163.82×76.54×8.9mm/230g |
チップセットのSnapdragonはTSMCの2nmプロセスで製造され、CPUの最大クロックは5GHzに達します。メインカメラは1/1.56インチのセンサーにF1.88のレンズを組み合わせ、光学式手ブレ補正(OIS)に対応します。OISはメインカメラのみの対応です。
冷却とゲーム機能|水冷+ファンの「ICE魔冷」
REDMAGICの最大の特徴が冷却システムです。12 Pro+では新しい「ICE魔冷散热系统」を採用し、RGBライティングに対応した水冷機構、最大毎分2万5500回転の冷却ファン「驭风5.0」、液体金属、4D冰阶VC(ベーパーチャンバー)を組み合わせています。水冷用のマイクロポンプは、最小消費電力20mW、最大出力圧力130kPaです。
冷却ファンを内蔵しながら、本体はIP68・IP69の防水・防塵性能を備えます。ファンは独立した空気の通り道を持つ構造で、ファン部分はIPX8とされています。ゲーミングスマートフォンはファンの搭載と防水の両立が難しかったため、うれしい改良です。
ゲーム面では、10タイトルで2K解像度・185Hz表示による超解像・フレーム補間、200以上のタイトルで超解像・フレーム補間に対応するとしています。6タイトルでは、全場面でのレイトレーシングにも対応します(いずれも2026年10月15日時点のREDMAGICの測定・集計)。
そのほかの機能|音・振動・目の保護
ゲーム以外の部分も強化されています。スピーカーは、新たに左右で同じユニットを使った「デュアル1115E立体対称スピーカー」になり、ドルビーアトモス(杜比全景声)にも対応します。前モデルは左右で異なるユニット(1015と1115E)を組み合わせていたため、左右の音のバランスが良くなることが期待できます。
振動には「0815」型のX軸リニアモーターを採用し、ゲームの操作感を高めています。画面には目の負担を抑える「星盾护眼技术2.0」を搭載し、第三者機関のSGSによる低ブルーライト認証も取得しています。ゲーム処理を最適化する「CUBE擎天游戏引擎」も4.0に進化しました。
通信面では、Wi-Fi 7、NFC、赤外線リモコンに対応します。NFCは中国国内の330以上の都市の地下鉄・バスなどで使える仕様で、日本の交通系ICカードやおサイフケータイとは仕組みが異なります。
どんな人に向いているか
REDMAGIC 12 Pro+が向いているのは、スマートフォンで長時間ゲームを遊ぶ人です。冷却ファンと水冷を組み合わせた冷却機構は、一般的なスマートフォンにはない装備で、本体が熱くなって動作が重くなる現象を抑えやすくなります。185Hzの画面、高速なタッチ応答、ショルダートリガーも、対戦ゲームで有利に働きます。
一方で、カメラは5000万画素のメインと超広角の2眼で、望遠カメラはありません。旅行や子どもの写真など、カメラの性能も重視したい人には、一般的なハイエンド機のほうが満足度は高いでしょう。また、重さは223gと前モデルより軽くなったものの、手が小さい人には大きく感じられるサイズです。
独自の考察|日本で買うなら確認したいこと
前モデルからの進化で目立つのは、バッテリーが7500mAhから8400mAhへ約12%増えたのに、本体は0.35mm薄く、7g軽くなった点です。185Hz表示やタッチ性能の強化も含め、長時間ゲームを遊ぶ人にとって分かりやすい改良が並んでいます。
一方で、日本のユーザーが注意したいのは発売の有無と仕様です。執筆時点で、REDMAGIC 12 Pro+の日本での発売は発表されていません。中国版の仕様を見ると、NFCには対応していますが、おサイフケータイ(FeliCa)に対応するという記載はありません。また、中国版は日本の技適マークの取得状況も分からないため、個人で輸入して国内で使うことはおすすめできません。
中国以外で販売されるモデルが出る場合、仕様や名前が中国版と変わる可能性もあります。日本で購入を考えている人は、日本向けの正式な発表を待つのが安全です。
ライバルとなるのは、同じく最新のSnapdragonを搭載したハイエンドのAndroidスマートフォンです。冷却ファンや水冷、ショルダートリガーといったゲーム専用の装備は、一般的なハイエンド機にはない強みです。ゲームを最優先にするならREDMAGIC、カメラやおサイフケータイなど日常の使い勝手も重視するなら一般的なハイエンド機、という選び方になるでしょう。
よくある質問
REDMAGIC 12 Pro+は日本で発売されますか?
執筆時点では、日本での発売は発表されていません。
中国での価格はいくらですか?
12GB/256GBが6999元、16GB/512GBが7999元、16GB/1TBが8999元です。
バッテリー容量はどのくらいですか?
標準容量で8400mAhです。有線120W、ワイヤレス80Wの充電に対応します。
冷却ファンがあっても防水ですか?
本体はIP68・IP69の防水・防塵に対応し、ファン部分はIPX8とされています。
まとめ
REDMAGIC 12 Pro+は、第6世代Snapdragon 8 Elite Extreme、185Hzのパンチホールのない画面、8400mAhバッテリー、水冷とファンを組み合わせた冷却システムを備えたゲーミングスマートフォンです。前モデルより大容量のバッテリーを積みながら、薄く軽くなりました。中国での価格は6999元からで、日本での発売は未発表です。日本で使いたい人は、日本向けの正式な発表を待ちましょう。

